Afripedia/アフリペディア

2016-09-04-17-34-56

アフリカ4カ国(ガーナ、セネガル、アイボリーコースト、アンゴラ)のサブカルの発展具合をとらえたドキュメンタリー「アフリペディア」。概要は英語の下に書きますが、日本からだとあまり見えてこない彼ら目線のアフリカの表象です。
This is one of the highlight from the event “Africa Utopia” at Southbank centre.
It is directed by Teddy Goitom, who has both European an African origin (So called Euro-frican) and two others. (Sorry I only heard about him in the discussion)
The film represents the ongoing sub-cultural revolution and development in Ghana, Senegal, Ivory Coast and Angola. The overall impression was very powerful and positive. All the artists introduced in the film have their own story, their motivation, their obstacles, and their hopes and desires. Scenes of slum were not taken with the excessive manner or the exaggeration of poverty, but like something usual for them. The documentary is created in the way the participants (artists in there) want it to be. There was no crying over poverty or inequality between men and women, or lack of resources to realize ones dream, or any kinds of negative exaggeration which Western (and Japanese too) tend to put in the documentary about Africa. Yes they do mention their obstacles but still show their strength to move forward. Of course this does not necessarily represent the Africa, where the continent is massive and things are more complex and complicated than the outsider like me would think. However, I liked it and recommend you to have a look at their webpage.


各国の芸術家や歌手、ゲイ歌手・ダンサー、BMXパフォーマー、デザイナーなどが、等身大の生活の様子や夢、これまでの背景などを語りながら作品を見せてくれます。全体の印象はとても前向きで明るく、スラムのシーンもネガティブさを誇張したりすることなく、彼らの生活にある普遍的なものとして捉えています。欧米(そして日本)のアフリカ関連のドキュメンタリーって、貧困、性差別、物資不足といったネガティブかつかわいそうといった感情を誘うようなものになる傾向があると個人的には思うのですが、これにはそれが一切なく、登場者が思い描く像が反映されているのだと感じました。もちろん困難について語るシーンもありますが、それでも前に進む勇敢さ(表現する者として必須の要素なのかな)を見せている。これこそが正しいアフリカの姿だとは全く言えないけれど、新たな一面を知ると印象も変わる。日本で上映されるかは不明ですが、ウェブサイトをどうぞ。

Live Tweet-pros and cons-

ライブツイート(Live Tweet)――。講演会などのイベントが開催されている時に起きた出来事や発言を、そのイベントに関連したハッシュタグをつけて中継のように配信する行為だ。日本では論者の発言中に携帯電話を操作すると失礼に見られることもあり、あまり普及していないようだが、欧米ではイベントを盛り上げる手法の一環として広く取り入れられている。Wi-Fiのパスワードを教えたりツイート内容をスクリーンに表示したりといった、促進策を行う主催者もいる。イベントのハッシュタグが付いたツイートが多いと、その地域のトレンドとしてランクインするため、主催者としては成功度合いを図る1つの指標にもなっている。

ただ、このライブツイート。瞬間的な効果しかないのが現状だ。

英語ネイティブならば内容を頭にとどめながら限られた文字数内でコメントを打ち込み、論者のツイッターリンクを添えて瞬時に配信することはそれほど難しくはないだろう。積極的に発信とフォローをしていれば臨場感が生まれ、リツイートやフォローが付けば、売名行為にもつながる。一方、非ネイティブ(個人)としては、この作業が障害になる上、他人のツイートを気にし始めると、講演を聞いているのかツイートを聞いているのかわからなくなる。さらに、後々の利にはほとんどつながらない。イベントのハッシュタグがあれども、検索したとて内容全体を俯瞰できるような仕組みにはなっていない上、何人もの参加者が同時に同じ内容を復唱するので、振り返ると「結局何が言いたいの?」状態になる。短い発言が数十並んだとて、言葉足らずでメッセージとしてのインパクトは欠けてしまう。前後の脈略があってこそ際立つ発言が、むやみに切り取られて言葉の海に漂うのは、なんとも勿体ない。

それでもライブツイートが根強いのは、結局現在のデジタル世代が瞬間の短文に満足して次に進むような層だということの反映なのだろうか?発信したことへの満足、世の中に存在を示したことへの満足、そして短期の成果を良とし、長期継続には至らない。自らも反省すべきことだが…努力と工夫を加えることで、より深いものを伝えるように心がけたい。

News Impact Summit London 2016 ニュース・インパクト・サミット・ロンドン2016

Trolls, Corruption, Falsehood: Reporting ‘Truth’ in the Digital Age

荒らし、不正、虚偽がはびこるデジタル時代に「真実」を報道する意義2016-05-12 16.37.02

The News Impact Summit is held in London for the second time on May 12th, 2016. This is a one day event organized by European Journalism Centre. This year, they mainly focused on reporting on/in digital age, about the biggest financial leak done and revealed with digital development, and the robust increase of online-bullying toward people such as political leaders and journalists. I would like to list the summary of points and comments made during the sessions.

5月12日にロンドンで開催された2年目のニュース・インパクト・サミット。ヨーロピアン・ジャーナリズム・センター主催の1日イベントなのだが、今年は現在も調査が進んでいる「パナマ文書」暴露の裏側や、オンラインニュースサイトなどで情報発信する者にとって新たな脅威や言論の自由の妨げとなっているインターネット・トロルなど、デジタル時代ならではの内容となった。以下に主な論点やコメントを記載する。

 

◆Panama Papers, Data and Investigation 

パナマ文書、データと調査

Panama Paper consisted of 3 million documents which 370 journalists in the world collaborated on investigating for years. It still has not ended, and ICIJ says that “there are still a lot of stories to be told.” By working on Panama Paper, they “created big international news room (Mar Cabra, ICIJ).” This could be done by the development of online cloud and platforms, to share and work together simultaneously in different parts of the world. The data itself was leaked because it was data, not the actual paper.

パナマ文書は約300万枚の書類から成り、世界中にあるICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)加盟組織から選ばれたジャーナリスト370人が協力して数年にわたり調査を行ってきた。現在も分析は続いており、ICIJは「まだまだ語られるべきストーリーがある」と強調する。パナマ文書の調査を通じ、ICIJ のCabra職員が「国際的かつ巨大なニュースルームを築いた」と自負する裏側には、オンラインクラウドやプラットフォームの発展によってデータ共有や協業が世界各国で行えるようになったことがあるだろう。まず、リークされたのも文書が実際の紙ではなく電子データだったからである。

One of the platforms they used is Oxwall

ICIJが利用したサービスの一つがOxwall

 

There was conflict over time. When Süddeutsche Zeitung, the newspaper which gained the data, wanted to reveal the story ASAP, ICIJ realized they need more time on investigation. Offshore company itself is not illegal, but having it means there is some reason behind or something to hide.

“Data source is like person, it can lie to you” (Helena Bengtsson, The Guardian).

なお、リークから発表までには、最初にデータを得た南ドイツ新聞とICIJの間で葛藤もあったようだ。早く特ダネとして発信したい南ドイツ新聞と、調査に多くの時間を割きたい ICIJ。オフショア企業やペーパーカンパニー創設自体は違法ではないが、所持するにはそれなりの理由があり、資金洗浄や租税回避の可能性もゼロではない。ただ、慎重さは必須だ。

「情報データは人のようなもの、嘘をつくこともある」とパナマ文書の調査を担ったガーディアンの記者Bengtsson氏は語る。

 

◆Internet Bots and Trolls

インターネット・ボットとインターネット・トロル

Some social bots create political discourse and could influence society, create public opinion, create “morale panic”. These are programmed and automated attacks, while there is also so called “Troll’s Factory” which a group of people get organized and manually attack particular personal and its social media. Bots and Trolls can be used as part of propaganda as it spreads positive comment of them/negative comment of opponents.

インターネット・ボット(ボット)が作り出した政治的意図を含む言い回しや表現が広まることにより、社会に影響を与え、世論をつくり、時に「モラルパニック」にも発展する。ボットはプログラム化され、自動的に行うが、「トロル・ファクトリー」と呼ばれる集団がマニュアル的に特定の個人とソーシャルメディアを攻撃することもある。ボットやトロルはプロパガンダとして使われることもあり、例えばある政治団体にとって好意的なコメントや反対派にとって否定的なコメントを量産する。

It is “information chess game with strategy” (Peter Pomerantsev, Legatum Institute in London). “There is media doing journalism while there is media doing only propaganda” (Jessikka Aro, YLE Kioski).

シンクタンクLegatum InstituteのPomerantsev氏は「戦略に裏打ちされた情報のチェスゲームだ」と語り、トロルについて取材・調査を進める上で被害にも遭ったYLE Kioskiの記者Aro氏は「ジャーナリズムを追求するメディアがある一方で、プロパガンダしか行わないメディアがいる」と憤慨する。

 

Political Bots are “the latest and pervasive innovation in computational propaganda” (Samuel Woolley, Oxford Internet Institute & University of Washington).

ボットを研究対象とするSamuel Woolley氏は「政治的ボットは、コンピューターを駆使するプロパガンダにおける最新かつ普及性を持つイノベーションだ」と話す。

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While Facebook is accused of manipulating the flow of information to give advantage on conservative view, Twitter wants to stay away from political involvement. When it comes to the freedom of speech, everyone shuts action like a sensitive issue.

フェイスブックが保守的な情報のネット上での広がりに加担したとして批判される一方、ツイッターは政治的な介入を避ける傾向にあるという。米国では特にそうだが、「言論の自由」を振りかざされると、腫れ物に触るように手が出なくなる。

Responding strategies he provided seemed simple and nothing different from what people do in actual life, such as 1) Don’t overreact, 2) Work to identify origin of attack, 3) Identify attack objective/ target audience 4) Use alternative communication channels.

対処法として、1)過剰に反応しない、2)攻撃の元を特定する、3)攻撃対象を突き止める、4)他のサイトやSNSを使う、などを挙げていたが、結局実生活上で嫌なことをされた時の対処法と大して変化はない印象を受けた。結局のところ、人間の所業なのだろう。

There are cases that the misinformation Bots created got reported by actual news media, because it did not do the fact check. On the other hand, if Bots are used in good way, it could be the “information radiator” with endless opportunity for journalists to use it too.

ボットが作り出した虚偽が、実際の出来事として取り上げられたという恥ずかしい事例もあるそうだ。それは、事実確認を怠ったメディアに責任があるように思うが。一方でWoolley氏は、ジャーナリストがボットを良い方向で利用することができれば、情報拡散ツールとしては無限の可能性があると強調する。

 

◆Trolls, online harassment and women in media

メディア上での女性に対するトロルやオンライン・ハラスメント

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There is an organization called “Trolls busters” which female journalists can report on the online abuses or cyber-attacks happened to them. The organization finds targets of cyber-attacks and support victims through legal entity.

「トロル・バスターズ」という、オンライン上で嫌がらせを受けた女性ジャーナリストやブロガーなどにとっての駆け込み寺がある。この団体はターゲットを特定し、法的措置で被害者を守る活動をしている。

There is a tendency that “sensitive subjects written by female more likely to get blocked comments than men” and “Top 10 regular commentators in The Gardian who are mostly abused are 8 women (of 4 coloured) and 2 men (both Black)” (Becky Gardiner, Goldsmiths University of London).

その背景には、「デリケートな話題を女性記者が書いた場合、男性記者より否定的なコメントが寄せられやすい」(ロンドン大学ゴールドスミス校のGardiner氏)、といった現状がある。また同氏によると、コメンテーターのうち、最もオンラインコメント上で嫌がらせを受ける10人を調べたところ8人が女性(うち4人が有色人種)で、2人が黒人男性だったそうだ。

 

 

雑感:

デジタル社会ならではの新たな脅威があり、新たなサイバー戦争があり、それらへの対処法がある。現実社会では隠されている、もしくは隠そうとする人間の本質的な部分、中傷や怠惰、見えないものへの懸念と恐怖などの感情がバーチャル世界では露骨に表れているのかもしれない。ネット世界の拡大速度は速すぎて時についていけず、知らないほうが幸せなこともある。ただ、これからを生きる者として、バーチャル世界から目をそらし続けることはできない。

“Migrants, Terror and the media: reporting and responsibilities on the front line” –難民問題とメディア報道の責務-

2016-02-11 19.03.12The panel discussion organized by the London Press Club and the POLIS (Media Think tank of London School of Economics) revealed the audience what and how the journalists covering the story of mass migration of people (refugees) toward European countries are actually thinking and feeling.  They all shared interests and passion, motivation in telling the story. This is obvious as journalists. But at the same time, they seemed like trying to keep the balance of their inner conflicts; the mind of a journalist and a human, distinguishing good/bad migrants or not, listening or not listening to the negative comments, fight or cope with the far-right.

ロンドン・プレス・クラブとLSEのシンクタンクPOLISが2月11日に合同開催したパネルディスカッション「Migrants, Terror and the media: reporting and responsibilities on the front line」は、難民・移民の欧州大量流入を報道するジャーナリストが実際にどんなことを考え、感じているかを知る機会となった。パネリストは全員、当然のことながら、伝えることへの情熱や意欲、興味関心を共有していた。と同時に、ジャーナリストとしての自分と1人の人間としての自分、難民の善し悪しを決めつけるかどうか、ネガティブな意見に耳を貸すか貸さないか、極右的な流れと戦うか向き合うか、といった葛藤の中でバランスを取ろうとしているようにも見えた。

Panels say when reporting the humanitarian crisis story, it is essential to “Humanize” it. Instead of just listing the number of people involved or summarizing the broad idea of what is going on, it should also have personal stories to bring sympathy, make audience feel that the issue relates to all human. The current migrants/refugees issue also needs to be treated as the story of human race, part of THE HISTORY.

人道的な問題や人々に起こる災難を報道する時、単に数字の大きさや概要を説明するだけではなく、内容に“人間味”を持たせる必要がある。個々への取材を通じて明らかとなるヒューマンストーリーが人の心を動かし、当事者のみならず全ての人に関わりうることであると実感させることができるからだ。今起こっている難民・移民問題は、人類に起こっている話として、歴史の1つとして捉えるべきだとジャーナリスト達は語る。

One of the panel described how the reaction of his twitter account audience changed since early September to post-Paris terrorist attack. He found 80% of comments were positive when migrants who were stuck at Hungarian border kept their way to Austrian border. Then, as the migrants reach closer to UK, 80% became negative. Then after the Paris attack, though it was done by ISIS, extreme terrorist rather than migrants/refugees fled to Europe, some people started attacking journalist with their “Fear toward THE OTHER.”

パネリストの1人は、9月上旬から11月のパリ同時多発テロ事件までの間に起こった自身のツイッターアカウントでの反応の変化を紹介した。ハンガリーの国境がフェンスで閉ざされ、西欧を目指す人々がオーストリア国境へと歩みを進めた時、彼が受けたコメントの8割が肯定的だった。ただ、彼らの足取りが英国へと近づくにつれ、8割が否定的なコメントに変わったという。パリ事件の後は、難民・移民ではなくISISによる暴挙にも関わらず、「異なる者に対する恐怖」からジャーナリストを非難するコメントも現れたそうだ。

What these journalists are afraid is the rise of fear among European people toward the migrants/refugees coming as a mass, and fear-mongering social media contents shaping people’s mindset in negative way and toward far-right. Social media is quite influential as it can be shared very quickly and can reach mass audiences who have similar thoughts, even though it is not taken as the mainstream media. The social media contents can be false and lie but no one really does the fact check,

パネリストらが恐れているのは、欧州の人々の間で大勢で押し寄せる難民・移民に対する恐怖心が高まること、そして恐怖を煽るソーシャルメディアの投稿が人々の思考をネガティブに、極右的方向に持っていくことだ。ソーシャルメディアは主要メディアとしては見られないながらも、アカウントユーザーの間で素早く情報が伝わり、同じ考えを持つ人によって広くシェアされるため、強い影響力を持つ。また、それらの中には間違った情報や嘘も混ざるが、ユーザーは事実を確認することはない。

 

Then, what is the role of media?

では、メディアの役割とは何か?

 

The journalists say they will not and cannot draw lines of what is right and what is wrong. Therefore, no one knows whose policy is right and which measure should be done.  Migrants/refugees have millions of different reasons and motivations to walk toward their “Promised land.” One can be innocent and the other can be nasty. But one panel’s comment hit the point: “These people are not all heavenly creatures, but they have right to live.” It is nearly impossible to distinguish who is so called economic migrants and who is qualified for refugees when there are millions of them; many are in gray zone.

ジャーナリスト達は、何が正しくて何が間違っているかといった線引きはしないしできないと語る。それゆえ、欧州委員会や各国首脳のうち、誰の政策が正しくてどの対応策を講じればいいかなど誰もわからないのだ。“約束の地”を目指す難民・移民も、何百万人いれば何百万通りの理由と背景がある。純粋な人もいれば性格の悪い人もいるだろう。ただ、あるパネルの「皆がピュアで愛されるべき存在ではないが、人として生きる権利はある」との言葉が言い得ていた。これだけの人々に対し、誰がいわゆる経済難民で誰が難民にふさわしいかなどと明確にすることはほぼ不可能だ。多くがグレーゾーンにいることだろう。

The people with fear may attack migrants/refugees, volunteers, and even journalists covering the story. However, journalists should face with these negative sentiments, ask why, dig into the reasons behind and let the people aware of it. Also, by following and telling all the facts and stories, journalists will let people be aware of the situation and lead to possible answers and solutions.

恐怖心から難民・移民やボランティア、果ては一連の問題を報道するジャーナリストを攻撃する人もいるだろう。ただ、ジャーナリストはこれらのネガティブな感情にも正面から向き合わなければならない。何故なのか尋ね、根底にあるものを導き出し、気付かせなければならない。事実や物語を伝えることで、聴衆に対し現状に注意を払わせることができれば、あるいは答えや解決策につながることもあるからだ。

 

The podcast for the panel discussion is here. (講演のポッドキャスト)

The page of London Press Club is here.(ロンドン・プレス・クラブのページ)

 

 

 

Stories in Dataデータが語るストーリー

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Some stories are hidden in the data, statistics, and surveys.
GfK institute’s consumer sentiment survey proved generosity in German people toward refugees/migrants, while we cannot simply conclude that things are going well there. Data shows certain results but cannot fully reflect the situation. The other survey shows that more people are against Angela Merkel’s Open-door refugee policy. Also, GfK survey was done by 13th of November, the day Paris Attack occurred, the event which hijacked some people’s mind toward Anti-Islamic sentiment…

データや統計結果がストーリーを語ることもある。
市場調査会社GfKの調査によると、ドイツ人が今年のクリスマスプレゼントに掛ける費用は昨年に比べて4%少ない。一方で、年初から9カ月でのチャリティへの募金額は前年同期比で14%上昇した。クリスマスの支出を減らして募金を増やす傾向は特に30代で強く、主な要因はやはり難民問題という。
ただ、数字が結果を示しているからといって、「よかったね~」と安易にとらえてはいけない。メルケル独首相が難民受け入れの姿勢を維持するのに対し、大量流入を不安視するドイツ人は増えており、メルケル首相は逆風に立たされている。また、GfKはパリ同時多発テロが発生する前に調査を終えており、事件がもたらした一種の「反イスラム感情」がどう影響したかはまだ未知数だ。

retrieved link from The Reuters

Paris Attack in the media パリ同時多発テロとメディア論争

Since The Paris Attack occurred on 13th November,2015, I have seen a lot of discussion going on within the social network site, which I call parallel world, and most of them were something new, something quite different from what I have seen.
Some criticized against people who seems like only showing condolences to Paris, people who changed Facebook profile photo with its new option, and “mainstream media” only covering tragedy occurred in developed countries.
2015年11月13日のパリ同時多発テロ以降、ソーシャルメディア上で関連した話題について多くの議論がなされてきた、その大半がこれまでにはなかった視点で語られており、目新しい印象を受けた。ある人はフランスの惨事にのみ哀悼を示すことに異論を唱え、ある人はフェイスブックのプロフィール写真にフランス国旗のトリコロールのカバーを施すオプションに反対し、ある人は先進国のテロ事件にばかり焦点を当てる“主要メディア”を批判した。

Here is my opinion:
I used FB’s option because it was there, and using it would cheer someone who felt upset about the incident. Quite simple. This is a platform made by Americans so it reflects their value more. It will take a while before they think “oh, let’s make this option available to any kinds of incidents with all kinds of flags in all over the world”. When they made rainbow flag option, it went kind of universal but didn’t really hit audiences in my country where the issue is still not widely talked about. It is just one way to reflect your thoughts, and one way for FB to collect data. Such a consumer survey.
The Paris Attack can be the first incident which SNS users showed their sentiment massively and in such explicit way. When protests occurred in Taiwan and Hong Kong, some SNS users changed their profile pictures into black to show their support toward democracy, but that did not gain worldwide recognition. Therefore, that flag option ironically contributed to a greater debate. It made people aware, gave chance and base to talk about.

私の持論や意見を言わせてもらうならば、フェイスブックの機能を使ったのは単にそれが利用可能であったから、かつそれを使うことで友人・知人を励ますことができると感じたからだ。フェイスブック自体、アメリカ人が考案したプラットフォームでありアメリカ人の思想が少なからずサービスや運営に反映されるのは当たり前。「全世界のユーザーに向けて、どの国で何が起こっても同情を示せるよう世界各地の旗のオプションを用意しよう!」との発想に至るのはまだ先の話だろう。先には同性婚が米国で認可されたことを受け、レインボーのカバーを付けるオプションもあった。これはある意味グローバルに広がったが、この話題が未だにマイナーな日本ではほとんど注目を集めなかった。つまりカバーのオプションなんて単にユーザーの思想を反映するだけで、フェイスブックにとっては消費者動向を見る手法でしかないかもしれない。

パリのテロは、ソーシャルメディアの利用者が世界的大規模で、かつ見える形で感情を示した初の事例だろう。台湾や香港で民主化デモが起こった時、一部の人はプロフィール写真を黒く塗りつぶして活動への支持を示した。ただ、今回ほどの広がりをみせたわけではなく、やはりトリコロールのオプションが皮肉にもフランス以外の国(特に中東やアフリカ)へと目を向けるきっかけ、議論を交わす土壌となった。

The international or mainstream media haven’t covered the bombing in Baghdad and Lebanon and other countries much? Then, how do you define mainstream media? If you are watching news given by domestic media, it will be domestic and if that’s western media, it will be western oriented because that’s what media think customer wants. For example, Aljazeera must have done a lot of coverage compared to BBC when it comes to incidents in Middle East. Then why you are upset that it wasn’t on other media which have different kind of audiences? For example, will people in Middle East be mad at Japanese mainstream media not covering the tragedy there? Do they see the importance of letting Japanese know about their situation? I guess not. That kind of madness, in other words, asking Western/ English-speaking/ so called mainstream media, represents how the speaker values each media/country.

国際・主要メディアがバグダッドやレバノンなどで起こった爆撃について報じていないという意見もあるが、では「主要メディア」とは何か?各国で認識されている主要メディアの報道は国内向けに偏るし、欧米メディアの報道は欧米寄りになる。視聴者が求めているものを想定して選り好みするのは、どの媒体にとっても至極当然なのだ。アルジャジーラは当然、BBCよりも中東情勢の報道を多く深く行っている。中東の人は、例えば日本の主要メディアが中東情勢を逐一報道していなくとも、憤ったりはしないだろう。この「主要メディア」論争は、結局のところ主張者が各国とそのメディアをどう位置付けているかを反映しているにすぎない。つまり、欧米メディアが報じていないと批判する人は、欧米に認識してもらいたいという心理があり、報道の影響力を買い被っている。

Though Russia and Turkey are having trouble now, it seems like the world is getting united against the new enemy. But wait! It shouldn’t mean that things which the allies have done before will be written off.
Hero and villain are like the sides of a coin. Regardless which side we/they are, everyone is responsible for the bloodshed we/they caused.

I pray for the world and peace with little sacrifices.

欧米諸国が今、新たな敵に対して連携を深めている(ロシアとトルコは仲違いの様相を見せてはいるが)。だからといって、これらの国が行ってきた空爆やその他の軍事的行為は帳消しにはならない。

ヒーローと悪者はある意味コインの表と裏のようなもの。どちらに属していても、起きた惨事に対しての責任が消えることはない。犠牲が増えないことを祈るのみだ。

『デジタル社会起業家の可能性―Digital Social Innovation and Civic Tech―』

I wrote a reporting article about digital social entrepreneurs which the lecture was given by Tuukka Toivonen, assistant professor of SOAS at Japan Europe Entrepreneur Forum. (It is only available in Japanese).

2015年5月に開かれた日欧起業家フォーラム(JEEF)の定例会で、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)のトゥーッカ・トイボネン経営学准教授が 『デジタル社会起業家の可能性―Digital Social Innovation and Civic Tech―』と題し、現在進行形で拡大する“デジタル起業”の分野とその可能性を紹介しました。 以下にリポート記事を掲載します。

 

 

「ホテルを持たない“ホテル会社”、タクシーを持たない“タクシー会社”が市場をリードする。そんな面白い時代になってきた――」

そう言って新たな見方を提示するのは、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)のトゥーッカ・トイボネン経営学准教授。先に開かれた日欧起業家フォーラム(JEEF)の定例会では『デジタル社会起業家の可能性―Digital Social Innovation and Civic Tech―』と題し、現在進行形で拡大する“デジタル起業”の分野とその可能性を紹介した。

米ソーシャルメディアのフェイスブックやオンライン販売サイトのアマゾン、検索エンジンのグーグル、iPhoneの生みの親アップルなど、世界的大企業に成長したこれらのデジタル4社は通称“GAFA”と呼ばれている。新たな波として、運転手付きの車を配車する「Uber」、手伝いを必要としている人と時間的余裕のある人をつなぐ「Task Rabbit」など、これまで事業を起こす上で不可欠だった資本を持たない新しい形の会社が登場し始めた。社会に既に存在する資源を有効利用するSharing Economyの一環で、既存企業に挑戦、もしくは対抗している点が特徴という。

最近ではキック・スターターなど資金集めの企業まで台頭し、デジタルを活用した革新的な起業に向けた環境が充実している。そんな中でトイボネン氏が特に焦点を当てるのが、事業意義(ミッション)を重視したデジタル社会起業家だ。共通の定義はないというが、大まかな要素に以下の3つを挙げている。

・Sociality(社会的ミッション、公益への意識)

・Innovation(革新性)

・market orientation(市場の利用、ビジネス性)

革新的なアイデアの実現を支援する英国の団体Nestaによると、欧州には現在1,000件ほどのスタートアップが存在し、特にロンドンでの起業が盛んという。特筆すべき事例に、1)TheGoodData 2)Escape The City 3)FixMyStreet 4)Netivist 5)GovFaces の5つがある。

 

1)TheGoodData

ネット利用者の情報が知らないうちに利用・転用される今の時代。それを逆手に取り、クッキーなどのウェブ追跡機能をブロックするサービスを提供するのがTheGoodDataだ。同社は代わりに利用者の了承を得た情報を取得・転売することで収入を得るほか、収益の一部を発展途上国の支援に充てる。個人情報の主導権を握れる上、自らの情報で社会貢献ができるというのが売り文句だ。

 

2)Escape The City

ロンドンの金融街シティで働く銀行マンなどをターゲット層にした、働き詰めの暮らしから逃れたい人のための転職サービスサイトが、このEscape The City。これまでとは全く異なる仕事がしたい人と、ボランティアや社会変革を目的に活動する企業や団体を結び付けるほか、起業を目指す人向けのレクチャーイベントを企画・開催している。

 

3)FixMyStreet

FixMyStreetは近所で見つけた危険な箇所や不審な車など、これまで警察や行政に連絡していた事柄を簡単に報告できるよう作られたアプリだ。問題を発見した場所の郵便番号を打ち込み、詳細を書き込めばサイトが代わりに関係各所に連絡してくれる。手軽に情報を発信できる上、他から入った情報も閲覧できる。

 

4)Netivist 

民主主義や社会についての議論の質を深めたいという思いから生まれたNetivistは、「たとえ野外でも公共の場での喫煙は禁止すべきか」「同性婚は合法化すべきか」など、現代社会を反映する議題を多数そろえる。利用者は自らの意見を投票形式で表すほか、直接コメントを書き込んで議論に参加できる。

 

5)GovFaces

GovFacesは政治と市民をつなぐ目的の下に創設されたプラットフォーム。参加者は特定の政治家に対する質問を書き込み、それについて他の参加者が示した支持率がランキングで表示される。政治家は上位の質問に回答することで民意を知ることができるほか、一度に多数に語りかけられるという。ただ、当の政治家からは利用を敬遠する声も聞かれ、利便性拡大や利用促進に向けた改定を同時に進めている。

 

トイボネン氏は「デジタル起業家の特長は、現在進行形で事業を柔軟に変化させられるところにある」と話す。一方で、信頼性や個人情報保護、資金源などの課題に加え、新たな事業が社会に与える効果や影響を考慮しなければならないと指摘する。「Digital Disruption」という言葉が示すように、既存のシステムを壊してしまう可能性があるからだ。ただ定例会参加者からは、ツールとしてのデジタルの存在が大きくなっただけで、起業の本質は昔から変わっていないとの指摘も出た。どんな起業も社会のニーズに沿えば拡大し、各地の規制やルールにそぐわなければ変更や撤退を強いられるのだろう。