メディアと女性の対象物化

エマ・ワトソンをめぐる話題なので、日本語メディアでも取り上げられているかもしれないが、ざっくり説明すると彼女がフェミニストとしての活動をする一方で、雑誌にモデルとしてこのような写真が掲載されていることについて、ラジオの女性DJ(多分)が「矛盾している、偽善的」と批判したのが今回の話
「Objectification of women (女性の対象物化)」という概念がある。メディアが映し出す女性像やイメージに偏りや偏見があったり、異性が好むような見世物のように映していたりする事例を指し、これが女性の自尊心を傷つけることや男性の女性軽視につながるという見方をメディア論の中で学んだ。この論点に基づいての批判なのだろうが、私はエマが言う「フェミニズムとは選択の自由を持つことだ」との主張の方も正しいと思う。
なぜ雑誌やテレビに登場するモデルやアナウンサーなどの女性は若くて美しくて細いのか?それは結局消費者がそういった特別性のあるものを見たいからで、ダイバーシティーの尊重を主張する声がある一方、やはり商業的・経済的メリットの方に重点が置かれるのはある意味仕方ない。メディアもお金稼ぎ。
むしろ、それと自分を比べてどうこう、といった思考に流れないための社会環境や教育、工夫が必要だと感じる。英国人の知人(女性)が「日本の銭湯は素晴らしいアイデアだわ。人にはいろんな体つきがあることを見て学べるから自分の体にコンプレックスに抱かなくなる」との視点を共有してくれたことがある。残念ながら日本人は銭湯に行っても結局不必要に他人と比べてダイエットだのなんだのと言っているけれど、影響力の強いメディアが映す、ある意味歪んだ「女性像」と無理なく一線を画すための社会的取り組みやオルタナティブメディアがあれば、エマの今回の写真も単なるアートや自己表現の一環としてとらえることができるのだろうか?

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